YKKAP株式会社発行のビルダー・建築業界向け情報誌「メデ ィアレポート」2005年7月号
「注目!! この工務店」にて、 弊社が掲載されました!
 
新潟県長岡市を中心に自由設計の注文住宅を展開するAKD。地球環境や住み心地に配慮して、高気密・高断熱プラスオール電化を標準仕様とした。
昨年からは使用部材のバージョンをワンランク高めた新シリーズを追加、一次取得者層をはじめ建替え層からも高い支持を得ている。

──「木能満間(きのまんま)」という住まい提案が好評とおうかがいしました。
  「木能満間」は耐震性などの基本性能にプラスして、高気密・高断熱とオール電化を標準採用している点が特徴の一つです。
 新潟県長岡市というと、まず「雪国で寒い」と考える人が多いかもしれません。確かに当たっている面 もありますが、長岡はいくら寒い日であっても、一日中氷点下というわけではありません。日中の温度は3〜5度まで上昇します。
 また長岡は盆地であるため、夏場はとても暑くなります。当社が展開しているのは、こうした地域特性に合った高気密・高断熱住宅なのです。
 高気密・高断熱住宅は「住空間を密閉してしまう」という印象があります。実際に寒さが厳しいスウェーデンやカナダの高気密・高断熱住宅は、熱の逃げ道となる開口部が小さく設計されているので、そうしたイメージは仕方のないことでしょう。
 我々の「木能満間」は外張り断熱工法によって高いレベルの断熱性・機密性(次世代省エネルギー基準適合)を確保しつつ、通 風を確保するために大きな開口部を設けてあります。その分、熱欠損が大きくなるので四方全部にLow-Eガラスを採用しています。
 一般的に高気密・高断熱住宅では気密性を確保する観点からドアを使うケースが多いですが、我々は引き違い窓でも積極的に採用しています。夏場を考えれば、引き違いで網戸の方がやっぱり快適に過ごせるでしょう。地域特性に合った高気密・高断熱とはこういう意味です。

──オール電化を採用したきっかけは何だったのでしょうか。
  オール電化住宅は家庭内の消費エネルギーを全て電気でまかなうもので、化石燃料を使わないクリーンな住環境を作り出せます。標準採用した理由も環境への貢献度が大きなポイントになりました。
 お客様からの意見を聞くと、火を使わないIHクッキングヒーターに注目し、安全性を高く評価してくれる人も多いです。色々な角度から自分なりのメリットを見出してもらえています。
 とくに新潟県中越地震の発生後、長岡ではオール電化に対する関心が高まっています。震災後、ガスの復旧は非常に遅れました。地中に埋設されたガス管の点検に時間が掛かったからです。
 オール電化住宅は水と電気が通じていれば普通に生活ができます。これまでは電気は高いというイメージを持たれる方も多かったのですが、きちんと説明を聞くことで「思っているほど高くない」ことが理解されるようになってきました。
 この地域を管轄する東北電力も普及に力を入れ始めています。当社もそのお手伝いをさせてもらいながら、オール電化の提案活動を進めています。

──御社の住まい提案は、どんなユーザー層から支持を得ていますか。
  「木能満間」は高気密・高断熱とオール電化のほかに、木の味を活かしたデザインも好評を得ています。  構造用集成材を多く用いており、梁などが室内から直接見える設計も行っています。内装には漆喰シートなどを使っており、自然素材の風合いを好む一次取得者層からの人気は高いです。
 ただ最近は、より高いグレードの住まいを求めるお客様も増えてきています。とくに建替えを希望する年配の方々は、「より良い家を」という意識が高いです。
 そこで昨年9月から使用部材をワンランク高めた「SP」というバージョンを追加しました。例えば外壁で言えば、従来はガルバニウム鋼板や窯業系サイディングを使用していましたが、「SP」では湿式の塗り材を採用しています。フロアは従来がメイプル、「SP」ではチークの無垢材を使っています。
 つまりお客様は、ニーズに応じて2シリーズから選べるようになっています。年齢や好みに関わらず、満足いただけるメニューが揃ってきたと言えるかもしれません。

──ニーズの個別化、多様化に伴って、住宅のアピールポイントは一つではなくなってきています。今後の住まい提案を考えるうえで、重視したいと考えているポイントはありますか。
  今のところ、革新的に変えていこうと思っている部分はありません。
 高気密・高断熱については、一昔前と比べると認知度は飛躍的に高まってきています。深刻化する地球温暖化を考慮しても、気密性や断熱性への配慮は今後住宅づくりのスタンダードになっていくでしょう。
 だからこそ”高気密・高断熱”を特別に強調していくことは考えていません。高気密・高断熱はもはや当たり前という考えをもとに、現在の住まい提案を継続していきます。
 そのうえでフリープランをアピールしていきたいです。プランはプラズマテレビにパソコンをつなげて、3D画像でご覧いただきながら提案しています。
外張り断熱工法による高気密高断熱によってデザインは制約されるのではなく、フリープランで自由に設計しても快適性が高いというのが今後の住まい提案の正しい方向性ではないかと考えています。